内視鏡について
内視鏡検査の大切さ
内視鏡検査の大きな目的のひとつに胃がんや大腸がんなどの早期発見があります。症状が出てから診断される進行したがんより、胃カメラでたまたま発見される胃がんや健康診断での便潜血陽性のため行う大腸カメラで見つかる大腸がんの方がずっと早い段階であることが多いです。また大腸カメラでは早期大腸がんやその前段階であるポリープを切除することもできます。
私は20年以上臨床にたずさわってきましたが、毎年胃カメラや大腸カメラを受けていて進行がんで亡くなった患者さんを見たことはありません。私自身も40歳を超えてからは年一回の胃カメラ・大腸カメラを受けています。
その他にも胃潰瘍や逆流性食道炎、ピロリ菌感染、炎症性腸疾患などにおいても内視鏡検査は非常に重要な役割を持ちます。
上：鼻からの胃カメラの断面図
下：口からの胃カメラの断面図
当院の内視鏡検査
当院では最新の機器と鎮静剤を用いることによって患者さんの苦痛を出来るだけ少なくして、楽に検査が受けられるように最大限の配慮をしております。
(1) 機器について
胃カメラは細いものほど楽に検査ができます。当院では従来の口からの機器の約40％の太さの鼻からの胃カメラを使用しますが、口からの胃カメラは苦手でも鼻からなら大丈夫という方は多くいます。
また機器の性能については、胃カメラ・大腸カメラとも大きな病院で一般的に使われているものと同じ機器を使用しており、検査のレベルは大病院と変わりません。
(2) 鎮静剤の使用
主に大腸カメラで用います。大腸カメラでは痛みが出やすい場合がありますが、鎮静剤を用いて眠った状態で行うことにより痛みを最小限に抑えます。ご希望があれば胃カメラでも鎮静剤を使用します。
検査の予約について
原則として診察を受けた際に予約していただきますが、患者さんの状況によっては電話予約も承ります。
検査時間は、胃カメラ・大腸カメラとも午後1時から3時までの間で行うことを基本としますが、胃カメラについては、ご相談の上お時間を調整いたします。
その他、内視鏡検査の詳細についてお知りになりたいことがあればお気軽にお問い合わせください。